行事報告 / EVENT REPORT
4月25日 江戸城歴史散策

4月25日(土)、山口則彦先生のご案内と解説を伺いながらの旧江戸城の散策講座と、高名な三國シェフのレストラン'L'art et Mikuni'(国立近代美術館内)でのランチを開催しました。
当日はお天気に恵まれ、新緑が萌える中、当時の江戸城の様子を記した図面や絵画を見せていただきながら、わかりやすくかつユーモアあふれる解説を伺いながらの散策が実現しました。
豊富な解説の中からいくつか解説を紹介すれば、各藩の大名はひと月に3回登城の義務があり、江戸城に入る大手門の手前で大半の家来は下馬し待機したこと、その待ち時間の間、各藩の家来たちが交流しそこでの話題から「下馬評」という言葉が生まれたこと、
石垣の作り方とその理由(巨大なかつ一分の隙もない石は将軍の力を威圧的に誇示するため、また足をかけて石垣を登れないように一段上の石が少しずつ出っ張っていることや、一見雑に積んであるように見えるところは地震のショック・アブソーバーだったことなど)、松の廊下は薄暗い場所だったこと、百人番所や富士見櫓をはじめとする建物の由来、将軍による謁見の様子、明暦の大火後天守台は築かれたものの名君保科正之の差配によって天守をつくらずにその資金で江戸の復興を行ったこと等です。
その他にも、印象に残った伝承(逸話)として、朝廷使者の饗応役浅野内匠頭が吉良上野介に松の廊下で挨拶した際、吉良が一顧だにせずに「鼻でふん」と無視したことで内匠頭が逆上し刃傷に及んだことから、「仮名手本忠臣蔵」ではなく「ふん手本忠臣蔵」と呼ばれたこと。
大奥最大のスキャンダル江島・生島密通事件で捉われた江島が最後まで無罪を主張したにも拘わらず断罪され、流刑された事などの説明がありました。
美しい二の丸庭園を経て平川門から江戸城を出て、新国立美術館のレストランに向かい、ランチに参加した19名一同、三國シェフらしいフレンチとイタリアンの融合をコンセプトした美味しいお食事を堪能しました。
(日加協会 石川薫)