会長挨拶 / President's Greetings
日加協会 会長
石川 薫
Kaoru Ishikawa
The Canada-Japan Society President
日加協会ホームページにようこそおいでくださいました。
2024年11月、日加協会会長に就任しました石川薫と申します。前任の法眼会長が健康上の理由で退任し、その後任として身が引き締まる思いでおります。微力ながら鋭意努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
日加協会は守谷絢子名誉総裁のもと、カナダのイアン・マッケイ駐日大使が名誉会長、デボラ・ポール首席公使が常務理事として参加され、維持会員の皆様、個人会員の皆様のご支援を頂戴して、草の根の交流に努めています。現時点では、日本人、カナダ人、アメリカ人が会員として参加し、年間を通じた交流活動を行っています。
日本はカナダが独自の外交権をイギリスから獲得して以来最初に大使館(当時は公使館)を設置した4か国の一つです(イギリス、アメリカ、フランスおよび日本、1929年)。翌1930年には日加協会が設立され、それ以来草の根文化交流や市民交流で日加両国の絆を強める一翼を担ってきました。両国間には、敵味方に分かれた第2次世界大戦や真珠湾攻撃直後から1949年までカナダ政府が日系のカナダ人を8年間も強制収容するなど不幸な時代もありましたが、そのような恩讐を越えて、今日では強固な友好関係が確として築かれ、宇宙、医療、文化、先端技術など広範な分野で協力が進められています。
人々の交流も活発です。カナダ政府の発表(日加関係)によれば、コロナ禍以前は年間約60万人が互いの国を訪れ、また両国間には71組の姉妹都市(うち1組はアルバータ州と北海道)があります。姉妹都市についてはこのホームページで地図とともに紹介していますのでご参照ください。交流は将来を担う若い世代でも活発で、JETプログラム(日本政府による『語学指導等を行う外国青年招致事業』)のカナダ国内での関心は高く、常時500名以上のカナダ人が参加し、同事業が始まって以来累計で約1万人の若者が参加しました。JETをきっかけに日本に定住した方もいます。若者の交流にはワーキングホリデー制度も貢献しています。
カナダは日本からの留学先としての人気も高まっています。そうした中、日加協会は高円宮記念奨学金によるクインズ大学への奨学生(毎年1名、1年間)の派遣について在日カナダ大使館と協力して協会理事が候補者の選考に参加しています「高円宮記念クイーンズ大学留学奨学金」。この場を借りて、大学生の皆さんがこの奨学金に応募されるよう、呼び掛けさせていただきます。【応募先:高円宮記念クイーンズ大学留学奨学金応募 】
世界各地で武力紛争が続き、また極端な主張をする政治家が人気を博して、国際社会は一層不透明感を増しています。そのような時にこそ、カナダのように穏やかな国民性で、またなによりも各民族が相互の文化を尊重すべきだとい多元文化主義を標榜する国とのきずなを強化していくことはたいへん重要だと考えられます。その一端を担えるように日加協会は努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。